チームにおける指導等のあり方について(注意喚起)


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平成29年2月20日
日本小学生バレーボール連盟
倫理委員 八木田 成人

チームにおける指導等のあり方について(注意喚起)

チームスタッフの皆様におかれましては、チーム作りにご尽力のことと存じます。さて、先日から九州管内での体罰等の問題について日本小学生バレーボール連盟顧問弁護 士事務所に4件の通報がありました。以下にその内容について紹介いたしますので、各自、熟読され貴チーム内でこのようなことがないようにお願いいたします。

ケース1:体罰・暴力・暴言容認チームによる合同練習会
練習会(練習試合)において選手への暴力行為があっていたにもかかわらず参加チームは黙認していた。参加チームスタッフにおいても体罰・暴言が目立ち、子どもたちを蹴飛ばしたり、鼻血が出るほど顔面にボールをぶつけたりしていた。また、保護者に対しても「お前のところの子供があほやけんが…」といった暴言もあったらしい。

ケース2:子どもの発達段階を逸脱したトレーニング
練習試合等で敗戦した場合に相手チームとの得点差の分だけコート外周をうさぎ跳びさせ、さらにそれだけでは飽き足らず長時間にわたってウサギ跳びをさせた。 その結果、膝の故障を訴え、退部した子どもがいる。現在も同様なことが続いている。

ケース3:監督との信頼関係が崩れ、退部に至った。
チーム監督による子どもに対する暴言・威圧。また金銭面の不透明さ、ほぼ毎週の遠征等。

私たちバレーボール指導者の目的は何なのでしょうか。チーム力をあげることも一つかもしれませんが、一番の目的はバレーボールを通して子どもたちの人間形成を行っていくことだと考えます。チーム内での規律・礼儀などの人間力を高めることではないでしょうか。目標と目的の区別ができなくなり勝利至上主義に陥ってしまうことで問題が発生しているように思います。今一度、スタッフの皆様、自問自答されてみてください。「自分は何のためにバレーボールの指導をしているのか?」と。

以上、よろしくお願いいたします。

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(2024.4.1)

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